〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-11-11
4-11-11 Jingumae, Shibuya-ku
Tokyo 150-0001 JAPAN
Hours: 11:30 - 19:00
Closed on Sundays and Mondays
Tel: +81-3-6434-7705
E-mail: info@sakuradofinearts.com

Exhibition

A Moment of Immersion

  • 2018/11/02-2018/12/22
  • Tokyo
  • 鍵岡リグレ アンヌ

Anne Kagioka Rigoulet. 'Reflection c-11', 2018, oil and mixed media, 30x30cm

この度Sakurado Fine Artsでは、現在鎌倉を拠点に活動する鍵岡リグレ アンヌの2年ぶり4回目となる個展を開催します。鍵岡が2014年から制作している水面の反射を題材にしたシリーズ「Reflection」より、これまでの色彩豊かな作風とは一線を画し、白と黒のモノトーンを基調に構成された新作12点を展示します。敢えて色彩を限定するという純化によって、日常風景が抽象的なイメージに変容する瞬間を捉えるという鍵岡のテーマに、より研ぎ澄まされた造形性が生まれます。鍵岡の新境地をどうぞこの機会にご高覧下さい。

日本で油画を学んだ後、フランスで壁画の技術を習得した鍵岡は、双方の技法を融合させた独自の描画スタイルを用いて、平面と立体、抽象と具象、見えるものと見えないものといった、絵画作品をとりまく複数の境界線を行き来しながら自身の表現を展開しています。世界各地で取材した水面の反射を描いたシリーズ「Reflection」では、絶え間ない揺らめきの一瞬を切り取った写真をもとに、絵の具、布、砂のマチエールを、支持体の上に塗っては削るという重層的な作業を繰り返しながら、絵画の表面に歪みと圧縮を孕んだ彫刻的空間を生み出します。そこでは、舞台となった場所の地理的要素や時間の流れ、物語性が失われ、自律したリズム、色、形など水のエネルギーの本質的な要素が可視化されます。これまでカラーの作品を主に制作してきた鍵岡が本展で発表する新作は、色彩を取り除くプロセスよって、線やフォルムといった絵画の根本的構成要素がより強調されます。そして、「浸る」、そこから派生して「没頭」という意味を持つ展覧会タイトルImmersionのごとく、緻密な立体感と繊細な色相のバリエーションによって結晶化された水面の様相に、見るものの視線と意識が没入するひとときをもたらします。

また、本展覧会開催中の11月14日から26日まで、表参道スパイラルガーデンで開催される吉野石膏美術財団在外研究助成採択者成果発表展「めざめるかたち」にて鍵岡の作品が展示されます。そちらもどうぞ併せてご鑑賞下さい。

Daido Moriyama: Reminiscence

  • 2018/11/06-2018/12/22
  • Paris
  • 森山大道

Left: Daido Moriyama, Untitled (from Passage), 1989-99, Polaroid, 10.8 x 8.9 cm / Right: Daido Moriyama, Untitled (from Bye-bye Polaroid), 2008, Polaroid, 10.2 x 10.2 cm

この度Sakurado Fine Artsは、森山大道のポラロイド作品に焦点を当てる展覧会「Daido Moriyama: Reminiscence」をパリにて開催します。日常生活のメランコリックな美を切り取った『4区』と『バイバイ ポラロイド』のふたつのシリーズより20点を展示し、森山の1960年代や70年代を代表する挑発的な作風を継承しつつ、ポラロイドというメディアを用いることで穏やかさや刹那性を帯びた表現を紹介します。

活動初期の森山は、東京の街に潜む闇を荒々しくも詩的なアプローチで捉え、伝統的写真表現の常識を覆しました。まるで自分の身体の一部であるかのように常備したカメラを片手に路上を彷徨い、ファインダーを覗かず即興的にシャッターを切ることによって生まれる「アレ・ブレ・ボケ」のスタイルは、急速に進む近代化と伝統的価値観の解体という激動の時代において、自らの居場所を探す人々の不穏さや大胆さを投影するかのようでした。そのような粗い被写体と激しいコントラストが特徴的な森山の作品ですが、本展のポラロイド作品には、日常風景を詳細に観察する森山の落ち着いた視点を見て取ることができます。森山が好んで長年制作に用いてきたポラロイドは、撮影即時に一枚のプリントが現像されるため、カメラが捉えたイメージに対する編集や操作の余地がなく、そうして生まれた作品は、フィルムという再現不可なメディアへの懐旧と同時に、都市に対する森山の柔和で個人的な視線を映し出します。

1989年から翌99年にかけて東京の4つの区を撮り下ろした『4区』は、モノクロ写真による裏町の黙示録的世界観を映し出し、2008年に同じく東京を舞台にカラーで撮影した『バイバイ ポラロイド』は、同年ポラロイド社が製造を廃止したインスタントフィルムへのオマージュとして制作されました。本展では、10余年の歳月を跨いで撮影されたふたつのシリーズを同時に展示することで、時間の流れとともに東京の街の中で変わっていく風景と変わらない側面、それらに対する回想、そして森山作品における反復的なテーマとしての東京の街の像が静かに浮かび上がります。

今後の展覧会

現在、開催予定はありません

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