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Daido Moriyama: Reminiscence

  • 2018/11/06-2018/12/22
  • Paris
  • 森山大道

Left: Daido Moriyama, Untitled (from Passage), 1989-99, Polaroid, 10.8 x 8.9 cm / Right: Daido Moriyama, Untitled (from Bye-bye Polaroid), 2008, Polaroid, 10.2 x 10.2 cm

この度Sakurado Fine Artsは、森山大道のポラロイド作品に焦点を当てる展覧会「Daido Moriyama: Reminiscence」をパリにて開催します。日常生活のメランコリックな美を切り取った『4区』と『バイバイ ポラロイド』のふたつのシリーズより20点を展示し、森山の1960年代や70年代を代表する挑発的な作風を継承しつつ、ポラロイドというメディアを用いることで穏やかさや刹那性を帯びた表現を紹介します。

活動初期の森山は、東京の街に潜む闇を荒々しくも詩的なアプローチで捉え、伝統的写真表現の常識を覆しました。まるで自分の身体の一部であるかのように常備したカメラを片手に路上を彷徨い、ファインダーを覗かず即興的にシャッターを切ることによって生まれる「アレ・ブレ・ボケ」のスタイルは、急速に進む近代化と伝統的価値観の解体という激動の時代において、自らの居場所を探す人々の不穏さや大胆さを投影するかのようでした。そのような粗い被写体と激しいコントラストが特徴的な森山の作品ですが、本展のポラロイド作品には、日常風景を詳細に観察する森山の落ち着いた視点を見て取ることができます。森山が好んで長年制作に用いてきたポラロイドは、撮影即時に一枚のプリントが現像されるため、カメラが捉えたイメージに対する編集や操作の余地がなく、そうして生まれた作品は、フィルムという再現不可なメディアへの懐旧と同時に、都市に対する森山の柔和で個人的な視線を映し出します。

1989年から翌99年にかけて東京の4つの区を撮り下ろした『4区』は、モノクロ写真による裏町の黙示録的世界観を映し出し、2008年に同じく東京を舞台にカラーで撮影した『バイバイ ポラロイド』は、同年ポラロイド社が製造を廃止したインスタントフィルムへのオマージュとして制作されました。本展では、10余年の歳月を跨いで撮影されたふたつのシリーズを同時に展示することで、時間の流れとともに東京の街の中で変わっていく風景と変わらない側面、それらに対する回想、そして森山作品における反復的なテーマとしての東京の街の像が静かに浮かび上がります。

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